春の花見酒、冬の雪見酒と並ぶ酒呑みの風物詩といえば、秋の月見酒ではないでしょうか。
日本での始まりはとても古く、平安のころには月を観賞する宴の中で和歌を詠みながら酒を飲む風習があったそうです。

ところで、この名月の前後の月にはいろいろと風流な名前があります。

  • 月見酒十四夜「小望月(こもちづき)」(この夜のことを「待宵(まちよい)」といいます。)
  • 十六夜「十六夜(いざよい)」
  • 十七夜「立待月(たちまちづき)」
  • 十八夜「居待ち月(いまちづき)」
  • 十九夜「伏待月(ふしまちづき)」
  • 二十夜「寝待月(ねまちづき)」

このような名がついたのは、十五夜から後になるほど月が出るのが遅くなるため。また、中秋の名月の日に天気に恵まれることを「良夜」、反対に雲が厚く月が見えないことを「無月」、更に雨が降った時には「雨月」といいます。
「今夜は良夜で月が綺麗だねぇ!」などと使ってみてはいかがでしょうか。

さて、秋は夏の間充分寝かされた美味しい酒が出荷される季節でもあります。ゆっくりと月を見るための縁側や庭が少なくなった日本の住宅事情でも考えながら、しみじみと一杯いかがですか?