元来、「鏡開き」は新年の仕事・行事初めの儀式の一つです。
「鏡」は円満を、「開く」は末広がりを意味します。
昔、武家では正月に鏡餅を供え、正月11日にこれらを割って食べるという習慣があり、これを「鏡開き」と呼んでいました。
現在でも家庭や職場で年の始めに鏡餅を供え、一年の健康と発展を祝って供えた鏡餅を食べる「鏡開き」が正月の行事として受け継がれています。

鏡開きところで、酒樽の蓋(ふた)を開く神事も「鏡開き」と呼びます。
酒屋では、酒樽の上蓋のことを鏡と呼んでいました。
古くから日本酒は様々な神事を営む際に神酒として供えられ、祈願が済むと参列者でお酒を酌み交わし、祈願の成就を願うことが習慣となっています。
神酒が樽で供えられた時には樽の鏡を開いて酒を振る舞います。

鏡開きや鏡餅は俳句の季語にもよく使われます。

山里は割木でわるや鏡餅 漱石
正月を出して見せうか鏡餅 去来
つぎつぎに子等家を去り鏡餅 楸邨